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〜The tale of the last beginning〜

第三話「かなり本気の戦闘歌」


青野郎・・・「青水精」と出会ってはや一週間・・・らしい。
いちいち青野郎じゃ面倒だな・・・「セイ」でいっか
ルージュとの会話のなかで「先週の日曜日もアス、今週もアスしかやることない〜〜」
と聞いたので一週間はたったのだろうと予想。
今はいろいろと「赤き衣の・・・」や「蒼き衣の・・・」というようなギルド名?を持つキャラを探している。
俺たちと同じような境遇の人がいるなら一緒にこの世界「アスガルド」から出る方法を探そうと言うわけだ。
この数日でわかったのは・・・『青水精は人使いが荒い』もしくは『情報網がすごい』このどちらかだと、いうことだ
理由は俺が歩き回って情報を探してる間、セイは一歩も動かずWISをしていたらしい
それで二人も「○○衣の・・・」の情報を見つける
俺は歩き回っても情報ゼロ
何なんですかこの差はぁぁぁぁぁぁ!

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「じゃあ・・・まず『緑衣の拳闘士』と名乗ってる人がいるって情報を確かめようと思う。」
俺たちはミルレスの一角でこれからの相談と情報交換をしていた。
「拳闘士、修道士じゃないのか?俺たち二人を見て「衣の」の後には職業名がついているんじゃない?」
「確かにそうだな、だが確かめてからでもいいと思うぞ。この情報が絶対だと言うわけではないし、勘違いかもしれんからな」
確かに、セイの言うことも一理ある
「とりあえずそいつを探すと?」
「あぁ、そうしよう。そいつを捕まえて拷問に・・・」
「マテマテマテマテマテ!!」
怖いことをさらりと言うセイ、こいつどこまで本気なんだろう
「そいつが犯人と言うわけじゃないだろうが!」
「ん、何をあわててる?」
「拷問なんかするなよ〜」
セイは、ニヤリという顔をして
「できるわけがないだろう、闘技場でしかプレイヤーキラーできないこのゲームで」
フフフと笑うセイ
「あ」
そうだったぁぁぁぁぁ
「さて、冗談は置といて緑のを探しに行くぞ」
こいつは・・・(怒

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場所は変わって「ルアス森6」というマップ
なんでもここで初心者がハイランダー(赤竜)に襲われかけてると助けているらしい

「なんかはじめてくるけど、けっこう人いるなぁ」
ごく普通の感想の俺
「そうだな、俺はあまりここに来ないのだが、にぎやかだな」
「とりあえず話を聞いて回ろう」
「だな」
安全地帯といっていいのだろうか、人が多く集まっているところで聞き込みを開始する
数分もしないうちにサブタイムという聖から
「その修道士なら、さっき赤竜を狩ってましたよ」
という情報を聞くことができ、よし!と思ったのもつかの間
向こうからセイが歩いてくる、その後ろには・・・
「お前が遅いから一人でつれてきたぞ」
緑の髪の修道士、名前はフォルテム、ギルド名は・・・無い
「で、俺に用ってなに?」
さわやかな笑顔をふりまくフォルテム

数分後

「っち、ちがったか」
悔しそうな俺
「あっさり見つかるわけがない」
何度もそうつぶやいているセイ・・・こいつも実はがっかりしてるんだろうな

セイの情報ででていた修道士はまったく関係のない人であった。
無駄足かと、あきらめて帰ろうとした瞬間

「敵です・・・」

今にも消えそうなささやきが頭の中に浮かぶ

!!!

「聞こえたか!へぼ戦士」
「あぁ、青野郎お前も聞こえたのか?」
向き合う俺たち
『今にも消えそうな女の人の声を』
二人の声が重なる

「くそ、どこだ!行くぞシン」
「おう!」
見通しの悪い森の中を駆け抜ける二人

「こっち・・・」

この声に導かれて・・・

「って、お〜い置いてくなぁ」
なぜか俺より足の速いセイ
「阿呆!高速度ポーションぐらい用意しとけ」
そういってアイテムを投げてくれる
口は悪いがいいやつなんだよなぁ、しみじみ思う。
と、こんな場合じゃないよな
くれたアイテムを使う
「準備はいいな?」
待っててくれたセイがたずねる
「おう」
再び走り出す俺たち、だが!
森が続くはずだったその先には
「な、なんなんだここは」
「さ、さぁ?」
光と闇の螺旋の中
そう表現するしかないような空間に俺たちは今立っている
足元には魔方陣のようなマークが飛びかう

グウォ!
猛烈な風が吹き荒れ、俺たちは吹き飛ばされる
「く、なんなんださっきから!」
いきなり怒った口調で怒鳴るセイ
「知るかぁぁぁぁ〜!!」
それに答え、つい怒鳴る俺

闇の螺旋の一部がほどけた

そして・・・目の前には考えられないほど大きな

「ノカンだよな?あれ」
あきれるようなセイの声
「ただし、馬鹿でかいけどな」
そう、出現したのは、俺たちより2倍はあろうかと言う巨大なノカンだった
「アレが敵なんだな女神さん!」
セイがいきなり上を向き叫ぶ
「女神?」
「そ、導きのな」
なるほど、セイは導く声の女性を女神と呼ぶことにしたようだ
「くるぞ、戦士なんだからターゲットよろしくな」
「まかせろ!」
ただ、立っているだけのノカンに向かい戦いを挑む
「補助は任せろ行くぞ!カーズディフェンス!ラストブレード!」
セイが敵のステータスを下げる魔法で援護してくれる
俺はノカンとの間合いを一気に詰め
「ツバメ返し!」
ノカンの膝に狙いをつけ最近覚えたての技をくりだす
そのまま、次!
「ツバメ返し!」
馬鹿の一つ覚えのように次々とくりだすが
「あら?」
当たんない・・・
「阿呆!慣れてる奴にしろ!」
スキルのレベルが低いのか、っち
「ルナスラッシュ!!」
これもいまいち当たらないが、まったく当たらないよりましだろう
次々と技を繰り出す
「あ、補助わすれてたな」
セイの間の抜けた声、次の瞬間俺の上に剣が舞い降りた
今までより格段に技が決まる
「サンキュー、さて一気に行くぞ!」
「指図するな、初心者」
いまだノカンの反撃らしい反撃はない

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最後の薬を使った・・・・
敵は、まだ倒れていない
「くそう、このままじゃ負けるな俺たち」
悔しそうなセイ
「俺もスキルの薬はさっきので最後だし、逃げるか?」
一向に反撃をしてこないノカンだが
死なないのではないのか?と思うほど平然と立っている
「っち、なんか馬鹿にされてるような気がしないか?」
セイの言葉に俺も同感だ
「くそ!反撃して来い!たかがノカンだろう!!!」
耐え切れず思わず叫ぶ俺
次の瞬間
ブォン
ノカンの持っていた棒が俺めがけて振り下ろされる
「やば!」
剣で受け止めようと構える俺、しかし
ピキン
軽い音とともに砕けるロングソード
そして
「シン!」
セイの言葉は俺の耳にかろうじて届いたが、かなり吹き飛ばされた
く、か、体が動かねぇ
「な、なんだ、武器が壊れるなんてそうそう起こるとこじゃないのになぜ!?」
そう、このゲームでは、武器はかなり長い間もつはずだ、それが一撃で壊れる

「か、かい・・ふく・・・し・・なくては」
HP回復薬を使う、しかし
力はもどったが、体が動かない!?そ、そんな
「逃げろ!セイ!」
「簡単にいうな!よけるので精一杯だ!!」
く、くそう!!!!


蒼い光が広がる
『我が、前に立つおろかな者よ、我が相手してやろうぞ』
女の声とセイの声が重なり響く
なにがおこったんだ

セイの目は標準の黒い目ではなく、淡い青色に輝き虚ろになっていた
「・・・・・・・・」
聞き取れないほど小さな声で何かをつぶやく、するとセイの前に数十本のアイスランスが出現
セイを潰そうと振り下ろされたノカンの腕を逆に弾き飛ばす
はじめてノカンがひるんだ
「す、すごい」
『さて、浄化してやろう』
目の前の空間に魔方陣を書き始める
『青き闇の炎、フレアシールド』
魔方陣はノカンを包み、そして

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気がつくと元のルアス森に倒れていた
「大丈夫か?シン」
セイは心配をしているのか声をかけてくれた
「大丈夫だったら、トドメをさしてやるから遠慮しないで返事しろ」
「オイオイオイオイオイ!!!!戦友に言う言葉かそれは!」
ガバッと音がしそうな勢いで立つ
「ふん、それぐらいの元気があるならいいだろう」
フフフと笑い立ち去ろうとするセイ
「おい、どこへ行くんだ?」
「決まっているだろう、次の情報を確かめるんだ」
なるほど
「じゃ、一緒に行こうぜ」
駆け寄る俺
「もちろん、お前だけサボらせるわけないだろう」
歩きながら話すセイ
すると後ろから
「いやぁ〜面白そうな戦いでしたねぇ〜つい見とれちゃいましたよぉ」
急に女の声がする
「だれだ!」
後ろを振り向く俺たち
そこには聖職者が立っていた


4へ続く


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